リモートワーク下ですっかり定着しつつあるオンライン会議ですが、主催者(話し手)は「一方的にしゃべり続け」、参加者(聞き手)は「黙って聞き続ける」という構図に陥りがちです。
一時、盛り上がりを見せていた「オンライン飲み会」も最近は下火になっているような印象も受けます。これも特定の人ばかりがしゃべっていたり、話題が定まらずイマイチ盛り上がりに欠けて・・・ということが問題として生じているようにも感じます。
参加者の温度感や発言頻度の格差を解消し、誰からともなく活発に声が発せられるような、双方向性のある「参加主体の話し合いの場」をオンライン上で実現するためにはどうしたら良いのでしょうか?
今回はそのための効果的な方法をご紹介します。
Step1) テーマを自由に書き出す
まず初めに、参加者にその場・その時間において「話したい(or聞いてみたい)」テーマを自由に挙げてもらいます。
やはりお仕着せの話題では受け身になってしまうので、参加者の主体性を引き出すためには、興味・関心のあるテーマであることが大前提となります。
具体的な方法としては、Zoomの「ホワイトボード」を活用します。参加者がZoomに不慣れな場合は、ホワイトボードの使い方を説明した上で、片っ端から「話したい(or聞いてみたい)」テーマを自由に書き込んでもらいます。
写真は、私が主催した「オンライン研修に関する勉強会」において、参加者の皆さんに「オンライン研修について知りたい(or聞きたい)こと」を書き出してもらったものです。
参加者が自分の意見を書き出すことへの躊躇・ためらいはあまり見られません。全員が同時に書き込むため、口頭での発言に比べ、誰が出した意見が見分けがつかないからです。
また、すぐにパッとは思い浮かばない人も、他の人が書き込んだものを見ているうちに意見を思いつくというメリットもあります。
やはりお仕着せの話題では受け身になってしまうので、参加者の主体性を引き出すためには、興味・関心のあるテーマであることが大前提となります。
具体的な方法としては、Zoomの「ホワイトボード」を活用します。参加者がZoomに不慣れな場合は、ホワイトボードの使い方を説明した上で、片っ端から「話したい(or聞いてみたい)」テーマを自由に書き込んでもらいます。
写真は、私が主催した「オンライン研修に関する勉強会」において、参加者の皆さんに「オンライン研修について知りたい(or聞きたい)こと」を書き出してもらったものです。
参加者が自分の意見を書き出すことへの躊躇・ためらいはあまり見られません。全員が同時に書き込むため、口頭での発言に比べ、誰が出した意見が見分けがつかないからです。
また、すぐにパッとは思い浮かばない人も、他の人が書き込んだものを見ているうちに意見を思いつくというメリットもあります。
Step2) 交通整理をする
ある程度、テーマの書き出しが落ち着いて来たら、参加者に一旦、手を止めてもらいます。
ここまで来ると、参加者の人数や積極性にもよりますが、ホワイトボード上にかなりの情報が書き出された状態になります。ところどころ、文字が重なって見えづらかったり、内容が重複した意見やコメントも多々あります。
そこで、情報の交通整理が必要です。具体的には、①重複している意見は消去する、②テキスト間に重なりなく一定の余白が確保されて見やすくなるよう、調整する必要があります。
自分一人でこの作業を進めるのは大変なので、参加者に協力を仰いで「重複しているものがあったら教えてください」などと声をかけながら整理していきます。
ここまで来ると、参加者の人数や積極性にもよりますが、ホワイトボード上にかなりの情報が書き出された状態になります。ところどころ、文字が重なって見えづらかったり、内容が重複した意見やコメントも多々あります。
そこで、情報の交通整理が必要です。具体的には、①重複している意見は消去する、②テキスト間に重なりなく一定の余白が確保されて見やすくなるよう、調整する必要があります。
自分一人でこの作業を進めるのは大変なので、参加者に協力を仰いで「重複しているものがあったら教えてください」などと声をかけながら整理していきます。
Step3) 投票をしてもらう
続けて、書き込まれた多数のテーマに対して、参加者の皆さんに興味・関心のあるものを投票してもらいます。
ここではZoomの「スタンプ機能」を活用します。
「オプションを表示→コメントをつける→スタンプを押す」で好きなマークを選ぶと、画面共有上で参加者に好きなスタンプを押してもらうことができます。
ここでは、見やすさを重視して、全員に「ハートマーク❤️」を選択してもらい、興味・関心のあるテーマ「上位3つ」にスタンプを押してもらいました。
ここではZoomの「スタンプ機能」を活用します。
「オプションを表示→コメントをつける→スタンプを押す」で好きなマークを選ぶと、画面共有上で参加者に好きなスタンプを押してもらうことができます。
ここでは、見やすさを重視して、全員に「ハートマーク❤️」を選択してもらい、興味・関心のあるテーマ「上位3つ」にスタンプを押してもらいました。
Step4) 優先順位を付ける
参加者による投票が終わったら優先順位付けです。
限られた時間で全てのテーマを扱うのは限界があるため、参加者の総意として興味・関心の高そうなテーマに絞り込みます。
スタンプの数で得票数が可視化されているので、得票数の多かったものを口頭で読み上げつつ、テキスト化していきます。チャットを活用しながら、整理していくと良いでしょう。
進行しながらテキスト化の一人二役はなかなか大変なので、誰か他の人にサポートしてもらうのがオススメです。
限られた時間で全てのテーマを扱うのは限界があるため、参加者の総意として興味・関心の高そうなテーマに絞り込みます。
スタンプの数で得票数が可視化されているので、得票数の多かったものを口頭で読み上げつつ、テキスト化していきます。チャットを活用しながら、整理していくと良いでしょう。
進行しながらテキスト化の一人二役はなかなか大変なので、誰か他の人にサポートしてもらうのがオススメです。
Step5) アジェンダを明確にする
話し合いやディスカッションを設計する際の鉄則ですが、論点が曖昧だと、議論がブレます。
そのテーマが何を意味するのか、何について「
知りたい(or聞いてみたい)のかを明確にします。
この時のコツとしては、そのテーマを出してくれた人に振って詳細を説明してもらうのが一番です。それによって細かいニュアンスや背景まで明らかになりますし、自ずとそのテーマに対する熱意も伝わってきます。
また、このプロセスを通じて、Step4)で抽出されたテーマが統廃合されることもあります。
例えば、今回の例では最多得票であった「ついてこれないメンバーの拾い方」の「ついてこれない」には複数の要素が包まれていることが分かったので、①内容理解、②意欲、③インフラ(通信・デバイス)の3つの切り口に分けることにしました。
これによって、ベット、挙がっていた「参加者の機器がバラバラのグループワーク」というテーマを吸収することができました。
そのテーマが何を意味するのか、何について「
知りたい(or聞いてみたい)のかを明確にします。
この時のコツとしては、そのテーマを出してくれた人に振って詳細を説明してもらうのが一番です。それによって細かいニュアンスや背景まで明らかになりますし、自ずとそのテーマに対する熱意も伝わってきます。
また、このプロセスを通じて、Step4)で抽出されたテーマが統廃合されることもあります。
例えば、今回の例では最多得票であった「ついてこれないメンバーの拾い方」の「ついてこれない」には複数の要素が包まれていることが分かったので、①内容理解、②意欲、③インフラ(通信・デバイス)の3つの切り口に分けることにしました。
これによって、ベット、挙がっていた「参加者の機器がバラバラのグループワーク」というテーマを吸収することができました。
Step6) 順番に話し合いを進める
ここまでくれば、いよいよ話し合いです。時間の許す限り、優先度の高いテーマから順番に扱って行きます。
人数が少なければ、その場にいる全員で意見交換をしても構いませんし、一定の人数であれば(目安6人以上)、ブレイクアウトルームに分かれて話し合いをするのがオススメです。
複数のテーマを扱いたい時の話し合いの進め方については、より効果的な方法があるので、またあらためてご紹介します!
人数が少なければ、その場にいる全員で意見交換をしても構いませんし、一定の人数であれば(目安6人以上)、ブレイクアウトルームに分かれて話し合いをするのがオススメです。
複数のテーマを扱いたい時の話し合いの進め方については、より効果的な方法があるので、またあらためてご紹介します!
まとめ
ここまで、双方向性のある「参加型の話し合い」の進め方を見てきました。
● 興味・関心のあるテーマを参加者自身に考えてもらう
● できるだけ参加者全員に共通性の高いテーマを抽出する
● 話し合いのフォーカスがブレないように論点を絞り込む
こうしたポイントを意識しつつ、Zoomの「ホワイトボード」「スタンプ」「チャット」といった機能を効果的に組み合わせることで、オンラインであっても参加者主体の場づくりができます。
● 職場における問題解決型の話し合い
● 参加者の悩み・課題を解決するワークショップ
● お互いの関係性を深めるためのフリーディスカッション
● オンラインでの懇親会
こうした場面で今回のノウハウを是非、活用してみてください!!
● 興味・関心のあるテーマを参加者自身に考えてもらう
● できるだけ参加者全員に共通性の高いテーマを抽出する
● 話し合いのフォーカスがブレないように論点を絞り込む
こうしたポイントを意識しつつ、Zoomの「ホワイトボード」「スタンプ」「チャット」といった機能を効果的に組み合わせることで、オンラインであっても参加者主体の場づくりができます。
● 職場における問題解決型の話し合い
● 参加者の悩み・課題を解決するワークショップ
● お互いの関係性を深めるためのフリーディスカッション
● オンラインでの懇親会
こうした場面で今回のノウハウを是非、活用してみてください!!